きらきらがない

パンケーキの画像に騙されるな

「メアリと魔女の花」感想殴り書き

「え、これだけ?」

観終わった感想。

まだ先があるから、ファンタジーだし何かしら面白いことやってくれるでしょ、と観続けた結果がこれ。拍子抜け。

 


まず登場人物全員の行動原理が不明。

序盤のシャーロット大叔母さまの家で、メアリがなんとかみんなのお手伝いをしようとするシーン。

メアリは思ったらすぐ行動に出るような素直な女の子だとわかる。

しかも霧の森は危険だって言われてるのに意地でずかずか入って行っちゃうような怖いものなし。

それが終盤のメタモンみたいな夜間飛行の液に取り込まれるピーターの前では「やめてー!」って泣き叫ぶだけ。

おいおい。それじゃただの無能な女の子だぞ。

違うだろ!私の知ってる序盤のメアリだったら、泣きながらでもマダムやドクターに詰め寄り服掴んで揺さぶったり、メタモンに飛び込もうとしてマダムに取り押さえられたりするでしょ!

 


他にも、

①なんでピーターを助けるために夜間飛行を持って再びエンドア大学に行く覚悟をしたのか。

自分のせいだという罪悪感や責任感?

マダム許すまじという正義感?

てかピーターのことを嫌いって感情、この時点で迷子じゃなかった?あのブチ切れはどこいったの?

②そもそもピーターってなに。

バックボーンが謎なのは置いとこう。いや謎でもいいんだけど、母がどうたらってメアリに「自分が大人だったらいいのに。変わりたいのはお前だけじゃない!」ってキレるんだったらバックボーン明かさなきゃだめでしょ。しかも実験でピーターが一瞬大人の体になるんだから、これ伏線じゃん。

ピーターが一体どんな人間なのかわからないまま話が終わっちゃうのはほんとにだめ。

メアリと反発してたからガキっぽい男の子かと思ってたら、エンドア大学で再開して泣き出すガキ全開メアリに優しいし(ここのピーターの表情がまったく読めない。兄みたいな気持ちなのか?)、自分を犠牲にしてメアリを逃すし、序盤のお前はどこいったんだピーター。

キャラの二面性は魅力の一つだけど、丁寧描いた上での魅力でしょう。

エンドア大学に二度も捕まってるんだから、その間の話をピーター視点で入れるだけで人となりがわかって、視聴者がピーター好きになると思う。

③シャーロット大叔母さまとの関係性が謎。

日常と非日常の対比をする中で、日常の大きな象徴がシャーロット大叔母さまかと思ってたら、ちゃうんかーい。

エンドロールで、何も知らないシャーロット大叔母さまとポニテメアリがハグする画も中々良くないですか?

シャーロット大叔母さまがエンドア大学から逃げ出した赤毛の魔女だってするなら、もうちょいシャーロット大叔母さまのキャラを提示してもらって、もうちょいメアリと交流するシーンがあったら良かった。

視聴者には、趣味が刺繍の上品なおばあさんでそこまでメアリとは仲良くなさそう、ってくらいの情報しかない。

④髪の毛についてももっとほしかった!

くせっ毛だけど、やけに気合入った作画でするする髪結んでたのはどういうこと!?笑

コンプレックスって視聴者が主人公に感情移入する理由のひとつなので、もっと押し出してよかった。

赤毛のアンはクラスで散々赤毛をからかわれたからブチ切れて黒板で殴るけど、メアリはピーターがちょっとからかったくらいの描写しかないのにブチ切れたから「?」って感じだった。

⑤マダムとドクターが研究実験に執着するのはなぜか。

自分が力を得たいのではなく、生徒だからなー。なんでだろう。

大学をもっと有名にするためっていっても、充分名門校みたいだし。

大学じゃなくて、優秀な魔法使いを教育できる先生として個人の名声がほしい……が一番それっぽい?

魔法世界がエンドア大学と旧シャーロット邸しか紹介されないのもあって、スケール感のないファンタジーに感じる。

 

 

 

 


スケール感。

いやほんとにそれ。

設定の奥行きがない。

それはそれは背景美術は素敵で、エンドア大学も可愛らしいデザインで、マダムの魔法や使い魔(?)も個性的なポップで楽しいけど、それ以外の設定を感じさせるものがあまりに少ない。

マダムの部屋のたくさんの魔法道具や旧シャーロット邸は良かった。

 


地図が必要かなーと思った。

場面に地続きの感覚がなくて入り込めない。

山の上の一軒家に住んでいたら、そこに辿る山道を映さなきゃいけないと思うし、別世界に行くならワープでもしない限り道中を映さなきゃいけないと思う。

ファンタジーにおける魅力って目的地に行くまでの冒険じゃないですか?

見知らぬ土地に行くワクワク。

シャーロット大叔母さまの家とピーターの家が近いのか遠いのかもわからないし、森に入る石橋かどこにあるかもわからないし、せっかく空飛ぶ箒があるのにエンドア大学に行くのはただ雲の中を抜けるだけじゃ時間の流れがわからないし、せっかくいろんな設定を垣間見せられるチャンスなのにもったいないと思った。